伊藤若冲 in Paris


伊藤若冲 in Paris

日仏外交友好160周年記念の一環として、
ひと月ほど前までパリで開催されていた伊藤若冲のエクスポ。
今回は宮内庁三の丸尚蔵館の若冲最高傑作と言われる『動植綵絵』を、相国寺蔵『釈迦三尊像』と共に紹介されたヨーロッパ初の若冲展だ。

親しくしている友人のマダムAがこの展覧会を訪れて感激のメッセージを私に送ってきた。
生憎、私は出掛けるチャンスに恵まれなかったが彼女は私が若冲の大ファンと知って今回の展覧会に出品された作品の目録本をプレゼントしてくれた。
f0380954_14404162.jpeg
伊藤若冲は江戸中期に活躍した、どの派にも属さずに唯一独自の手法を持って描き続けた日本画家でもある。

京都の錦市場の青物問屋の長男として産まれたが家業は弟に譲り、
彼は一生絵を描き続ける道を選んだ。

私は過去に東京国立博物館で開催された若冲の作品に何度か通って観に行ったことがあった。同じ頃に活躍した他の画家と違い、緻密な技法と独特の極彩色を思うがまま大胆に現して
彼の精神の内側を見せられた様で良い意味でとてもショッキングだった

。(写真は今回の目録より、個人的な好みの動植綵絵を選びました。
全て絹の上に描かれています)
f0380954_14544633.jpeg


f0380954_14480102.jpeg
f0380954_14572050.jpeg
f0380954_14434388.jpeg
f0380954_14423972.jpeg
f0380954_14592933.jpeg
f0380954_14520147.jpeg
f0380954_15014305.jpeg
f0380954_15003964.jpeg
f0380954_15025807.jpeg
f0380954_15041365.jpeg
鎖国で異文化から閉ざされた日本に生きた若冲の世界。
生憎、明治になってから西洋文化が押し寄せて人々は独自の日本文化を軽んじた為に沢山の日本の芸術品は欧米のコレクターの手に渡って行った。
しかし、海外に渡ったからこそコレクター達に大事にされ愛されて戦火から逃れて現在まで保存出来たのではないだろうか。
そんな恩恵に授かって私達日本人は現在自らの文化を再確認させてもらっている様だ。
因みにアメリカ人コレクターのプライス氏は
若冲の収集家としても有名だ。

[PR]
トラックバックURL : https://jetsons.exblog.jp/tb/30164046
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by bluerose-lace at 2018-11-14 15:54
若冲の絵を載せてくださってありがとうございます。

TVで観たのが初めてでした。
絵の手法なども細かく説明があり、いちいち うなずきながら観ました。
それまでは〇派と云われている絵しか知りませんでしたので、
型にはまらず工夫された色使いや動物の動きに圧倒されました。
独自の美しい世界を確立され、世界中にファンがいるのですね。
私もファンの一人です。
Commented by mahoroba-diary at 2018-11-14 17:34
ダイアリーさん、こんばんは。
さすがフランス、、、日仏友好の重要な節目にパリで伊藤若冲の絵画展とは、素晴らしいですね。
画集を手にされたダイアリーさんの喜びが伝わってくるようです。。。
私も伊藤若冲の絵が大好きです。初めて鑑賞した時の衝撃は今も忘れられません。
こんな凄い天才が江戸中期にいたなんて、と心の中で叫んだのを覚えています。(江戸の中期はいろんな意味で興味深い時代です。)
仰る通り、明治期にはあらゆる分野でそれまでの日本の文化から離れてしまった我が祖国。
あの時期にあって、日本美術に立ち上がった岡倉天心を私は心底尊敬しています。
プライスコレクション、私も鑑賞したことがありました。
明治、そして戦後と、多くの日本の美術品が海外に流出したと思われますが、その価値を認めて保存に尽くしてくれている海外のコレクターのおかげで、今日目にできるものも多いこと、感謝せねばならないと私もつくづく思います。
Commented by cenepaseri at 2018-11-14 18:12
私も若冲ファンです。
酉年の年賀状はこちらのブログの最初の鳳凰を
模写しました。似ても似つかなかったのですが、
ハート♥️の部分が何故か今風な感じがしました。
芸術作品は世界のものですね〜
Commented by BBpinevalley at 2018-11-14 18:28
綺麗ですね。伸びやかに自由に表現していますね。
日本の絵画は、「師匠について、自分を殺して、挨拶回りに明け暮れる…」という驚くべき修行の上に成り立っていますが、若冲の絵は、明らかにその枠外ですね。
それにしても日本画の絵の具、よくこれだけ綺麗に残るものですね。
かなり表具師の手がかかっているのでしょうか…
Commented by Grace-K52 at 2018-11-14 18:57
プライス氏の話はTVで見ました。
本当に有難いことです。
どこで所蔵されていようとも、ちゃんと保管、保存されていることが嬉しい。
日本人は、自国の物を正面から自慢したりすることができない国民性?
実のところ、自国でちゃんと保管できているのか、藪の中の状態が多いと思う。
美術館や博物館に所蔵されていないお宝がまだ有るハズ。
海外でのエキジビションで日本のお宝を再認識するのも、時代なのかしらね。
Commented by taekamede at 2018-11-14 22:07
大迫力の生命力と繊細な筆のタッチですね~!
デフォルメと具象の絶妙なバランスのせいでしょうか、日本の妖怪の挿絵のような妖気さえ感じます。
今まで宗教画ばかり見ていた人たちが、日本に来てこの絵を見たらびっくりしたでしょうね~!
今日も素敵な物を見せて頂いてありがとうございます!
Commented by grenache_1990 at 2018-11-14 23:36
「若冲」ほんの数年前まで、安〜い値段で売っていたんだけれどね。
いまさら何?
本当に評価するんなら買ってみな!
わたしゃ今でも、何てことないと思っているけれどね。
マンガチックでへたっぴだよ。
ちょいと外国で評価されたら、このありさま。
自国のものの保管だって?
佐竹本三十六歌仙は大戦を経て三十六枚の一枚も欠けずに残っているんだよ。
嫌だね〜半可通は!
Commented at 2018-11-15 08:27
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2018-11-15 13:36
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Diary-17 at 2018-11-15 16:32
鍵コメさん

コメ返をもう少しお待ちください。
お待たせして申し訳ありませんが
宜しくお願いします。
Commented by gallery-asaba at 2018-11-15 19:21
若冲は私も大好きです!
大らかでかつ繊細、独自の裏彩色の技法を駆使した美しい色使い、
何度か見ているのですが、いつも新鮮な感動を覚えます。
あ、知ったふりをしていると言われそうですが。
でも好みや感想は人それぞれだから、仕方ないですよね。
当時日本の人が価値を見出す事が出来ずに海外に流出した沢山の美術品、
今こうして現存している事に、よくぞ大切に保存して下さったものと有り難く思います。
若冲を取り上げて下さって、ありがとうございます。
(先日のコメントのお返事は表示されていましたでしょうか?、ごめんなさい、確認の仕様がなくて)
Commented by Diary-17 at 2018-11-17 07:00
> bluerose-laceさん
コメントありがとうございます。
仰る通り、型にはまらず独自の世界を表現していて、そして現代的とも言える絵だと思います。
Commented by Diary-17 at 2018-11-17 07:20
> mahoroba-diaryさん
コメントありがとうございます。
今回のイベントは日仏外交友好160周年記念なのでフランスでは日本側、日本ではフランス側からのイヴェントが目白押し何ではないでしょうか?日本ではどんな風になっているのでしょう?若冲展は国際交流基金、日本経済新聞社、宮内庁のサポート有ってこそ実現したと思います。私の知る限りでは民間では日本経済新聞社は文化に対して常に寛大なサポートをしています。
有り難いですね。
Commented by Diary-17 at 2018-11-17 07:29
> cenepaseriさん
コメントありがとうございます。
若冲の模写ですか?是非拝見したいです!
江戸時代中期以降の物って何となくモダンに感じるデザインや絵が有りますよね。江戸モダン?
そしてユーモラスな表現の物も多い様に思います。国取りの時代が終わってある意味では平和だったからこそ生まれた独特の文化なのでしょうね。
Commented by Diary-17 at 2018-11-17 07:41
> BBpinevalleyさん
コメントありがとうございます。
今回展示の極彩色の作品も制作当時の彩色の美しさを保っているそうです。凄いですね。
日本画の絵の具は自然のミネラルですよね。それに膠を混ぜて描くわけですから簡単に色褪せたりしないのでしょうね。墨も一度着いたら染み抜き出来ないですものね。
Commented by Diary-17 at 2018-11-17 07:56
> Grace-K52さん
コメントありがとうございます。
「日本人は、自国の物を正面から自慢する事が出来ない国民性?」……私個人の意見は
「日本人は自国の文化をいつからか否定して来ていた」事が問題なのだと思います。
Commented by Diary-17 at 2018-11-17 08:04
> taekamedeさん
コメントありがとうございます。
taeka さんの仰る通り日本画を初めて見た西洋人にとって、とてもショッキングだったと思います。
Commented by Diary-17 at 2018-11-17 08:14
> grenache_1990さん

行成、辛辣な汚い口調で人の家に土足で入り込む様なコメントの仕方はやめましょう。
アカウントを作らなくてもIPアドレスから素性を突き止める事ができます。

今回の展示で制作当時の彩色の美しさを保っている「動植綵絵(どうしょくさいえ)」と「釈迦三尊像(しゃかさんぞんぞう)」の33点は見る人を驚かせる緻密な筆致で描き上げられ、
極彩色の「動植綵絵」は、江戸時代の美術水準の高さを示すもの。世界の美術愛好家の目が若冲に向けられるのは必定です。
Commented by Diary-17 at 2018-11-17 08:25
> gallery-asabaさん
コメントありがとうございます。
浅羽さんは古美術商でプロでいらっしゃる方からの評価は説得力があります。

中国毛沢東の時代、文化大革命で沢山の名品が破壊されました。
中東や東南アジアでも思想や宗教の戦いで遺跡が破壊されています。中東にあっては破壊が続いています。こう言った紛争に巻き込まれず、日本経済も安定して国民が自国の文化を楽しめる!
感謝ですね。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by Diary-17 | 2018-11-14 15:05 | 日本画 | Trackback | Comments(19)

日々の覚え書き衣食住


by Diary-17