公現祭とガレット・デ・ロワ




今年の公現祭も
昨年に続き
自家製のガレット・デ・ロワを焼きました

糖分控えめでアーモンドの分量は多め
皮付きのローストしたアーモンドと皮を取ってあるアーモンドを両方とも機械で粉にして
砂糖は粗糖を使い
ダークラムを使った為
フィリングは茶色系
タップリめに入れて
パイ生地は極薄く
そんな風に焼いたら
まるで大きな月餅の様で
お店で見かけれる様な風貌ではありません
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それでも薄いパイ生地がサクサクしてフィリングはしっとり
アーモンドとラム酒とバニラの風味が美味しいパイになりました
自画自賛
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公現祭は

 1月6日または1月2日から8日の間の主日(日曜日)に、
すべてのキリスト教会で行われる祝祭で
東方から幼児イエスを礼拝するために
ベツレヘムを訪れた三博士(3賢者)への
イエスの「顕現」を祝います。
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このお祝いに陶製の小さな人形
「フェーブ」が一つ隠されたガレット・デ・ロワを切り分ける伝統は
フランスで14世紀から始まり
特にフランス北部で冬の後に再来する光を象徴化し、
黄金色の平らなパイ生地にアーモンドクリームを詰めていて
実はとても質素なお菓子です
19世紀以降は王様の日とも呼ばれる様になり、
このお菓子が東方の3博士の供養の象徴となったそうです。
陶器製のフェーブは一部の富裕層あるいは近年お洒落なお菓子屋やパン屋さんで
商業的に考案された物と思います。
かつての農民や一般の市民の暮らしはとても質素でしたので
ガレット・デ・ロワに隠されていたのは陶器の人形では無くてお豆だったのです。
公現祭のお祝いの仕方は国によって、そしてカトリックとプロテスタントでも様々だと思います
いずれにせよ、キリスト教徒にとって
この日から神の存在が展開していく訳です

少々詳しく調べてみたところによると

「7世紀から伝わる伝承によれば、福音書が語る東方の三博士は実は王様だった、
三賢王だったと言われます。メルキオール、ガスパール、バルタザールの3人です。
この3という数字は極めて象徴的で有り、
何よりもまず3つの大陸(アジア、アフリカ、ヨーロッパ)を、
さらにノアの3人の息子(セム、ハム、ヤペテ)、
福音書に記された3つの贈り物(黄金、乳香、没薬)を象徴します。」との事

日本では公現祭の意味よりも
フランスのお正月のお菓子でフェーブを当てたら冠を貰えるという、
お楽しみのお菓子としての知名度が勝っているかも知れませんが

この様に
宗教的な意味を持つ事を知ることも
ガレット・デ・ロワをいただく時に
ちょっと違った味わいを感じるかも知れませんね


下の写真はキリスト誕生から東方の3博士が訪れる迄の様子を表す
我が家のサントン人形ですが
此方はメタルで出来ていてとても小さいです
この他にも大きな陶器製
木彫りと持っていますが
飾るのは大掛かりなので
このミニばかりです

来年は頑張って他のサントン人形も飾ってみようと思っていますが⋯⋯
日本の鬼に笑われそうです

公現祭とガレット・デ・ロワ_f0380954_23290688.jpg


 

 





by Diary-17 | 2022-01-07 23:34 | ガレット・デ・ロワ

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