映画、SHOGUN とリスボン東洋博物館に見る日本


 アメリカ資本で制作された
日本の戦国ドラマシリーズ
「SHOGUN 」を観ました

舞台は1600年頃の戦国時代の日本
関ヶ原の合戦前のお話 
当時
ヨーロッパでは
スペイン王に併合されていたポルトガルが
積極的なカトリック布教と植民地の拡大、
更に海外貿易などで国力を世界に伸長させていた時代です
劇中でも
ポルトガル人宣教師や日本人のキリシタンが登場し
その存在は物語に重要な役割を果たしています

オランダ船で航海をしていたイギリス人航海士
ウイリアム・アダムス(後の三浦按針)が
伊豆に漂着し
彼の見たこの時代の
戦国武将達の日本を描いています
因みに三浦按針はプロテスタントです

1541年
当時の中国王朝の船に乗船していたポルトガル人が最初の日本上陸をし
2年後に種子島へポルトガル商人が漂着した事が
日本で初の鉄砲の伝来となり
以来
両国の交流と歴史は480年を経てきました

日本人が奴隷として欧州やアフリカ大陸にある
ポルトガルの植民地へ売られていた事や
ポルトガルがマカオを拠点に
アジアを征服する事を目論んでいたことも事実ですが
日本がポルトガルを通して
凡ゆる面で西洋文化を学び、取り入れた事も多かった事でしょう
丁度、先月に
リスボンの東洋博物館を訪れた際

同館内で展示されている
ポルトガル大航海時代に交流のあった
中国やインドからの調度品の数々も含めて
豊臣秀吉から贈答された漆器などが展示されていました
特に私にとっては
狩野派の絵師達が筆を奮った南蛮屏風絵が圧巻で
それは正に後に観た
「SHOGUN 」の時代で
映画と屏風絵に描かれたその頃の様子がオーバーラップします

16世紀末期から17世紀中期に制作された南蛮屏風絵は
日本で90点程現存確認されているそうです
遥かポルトガルの地で観た屏風絵は
命をかけて大海を渡った人々の精神力や魂を
感じた様な気がしました
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今年は
交流480年を記念し
同館では
日本全国の風習しきたり、膨大な数の民藝を紹介した特別展を開催中
日本において
神話と伝統の役割が実生活に生きて、
社会の規範形成の基に成りたっている事に気付かされます

展示の質の良さと数には圧倒されました


日本古来の習慣と民芸




Commented by rumicommon at 2024-04-29 10:34
見事な屏風や見事な螺鈿の芸術品。
長い航海を経てポルトガルまで無事に運ばれた品々なのですね。
とてもいい状態で多くが遺され展示されているのですね。

ポルトガルに今年こそ行きたいと話しているところです。
ポルトに親しい友人が住んでおり、毎年、いつくるのかと催促されています。

将軍、今1980年の日本で制作された島田陽子さんが鞠子役の方を見ているところです。
こちらに比べると現代の将軍は、言葉遣いもそうですが、日本人が見ても違和感がないよう隅々までしっかり時代考証をされていて驚かされます。

ただ、オリジナルの方は全編日本ロケで、彦根城や姫路城でも撮影されていて、作り物感がなく、島田陽子さんがとても愛らしく、全世界でセンセーションを巻き起こしたのが納得です。

三浦按針は絶妙のタイミングで日本に行き、また、家康は彼を自分側につける柔軟な考えができたからこそ、関ヶ原で勝てたと言えるかもしれませんね。
Commented by フェザー at 2024-04-29 15:41
good!
Commented by Diary-17 at 2024-04-30 00:36
> rumicommonさん
コメントありがとうございます。
今回のSHOGUN も既に完結で観られましたか? 私はSHOGUN についての比較や個人的な好みは敢えて触れずに映画とリスボン東洋博物館の美術品から垣間見る歴史的な関わりや私が思い浮かべる当時の様子ついて少々触れたかっただけなのですが、
1980年のオリジナルの「将軍」個人的には当時からあまり好きでは無かったです。制作費の差もあるのでしょうが、三船敏郎は名俳優と思ったこともないので真田ひろゆきは個人的には上品で高尚さが現れていると思いました。今回のシリーズは初めは軽い気持ちで観たのですが次第に引き込まれました。
ポルトはリスボンに続く大都市だそうですね。私たちは今回は立ち寄りませんでしたが、一昨年娘が国際会議に参加する為招待されていました。でも、忙しかった様で観光する時間はなかった様でした。最近の選挙で極右派が議席を獲た様で、欧州連合国として先行きを見守って行きたいところです。

Commented by Diary-17 at 2024-04-30 00:37
> フェザーさん
Thank you 😊
Commented by rumicommon at 2024-04-30 06:06
Diaryさん、お返事ありがとうございます。

私は今回の将軍を何度も観て、その勢いで1980年のオリジナルも現代の目で観てみました。
お風呂に入っている安針のところに着て、いきなり脱ぎ始め無邪気に何やらおっしゃるシーンにはたまげました。あのシーンがあったからこそ、日本=geishasみたいな流れができてしまったのかもしれませんね。
ただ、それ以外のシーンは言葉遣いや所作に多少危ういところはあるものの、アメリカ人制作としてはやはりかなり良くできていると思いました。

今回のは壮大なセットをヴァンクーバーに作り上げたそうで、やはり彦根城や姫路城で撮影しているオーセンティシティは出せないなと感じました。

今回の将軍には、作者のクラベル氏のお嬢様もエグゼクティブプロデューサーに入っておられ、脚本家たちも日本語はダメではあっても日系人だったりして、かなり日本に造詣があるかたたちです。
そのため、鞠子も、現代的に、強くてインディペンデント、愛より忠義を優先させる女性に描かれています。
かなり重いので、かなりエネルギーを費やして見る必要があると感じました。
Commented by Diary-17 at 2024-04-30 10:00
> rumicommonさん

引き続き、コメントをありがとうございます。
1980年前後して日本とアメリカの貿易摩擦が表面化、日本の経済に勢いが出てアメリカへも投資のラッシュが始まっていた頃ですよね。私の個人的な観測ですがそんな背景もあって日本の武家社会とそこに飛び込んだ西洋人を題材にした物語が注目されたのではと⋯それに、一般的には80年代の日本人社会よりも日本の侍社会の方が興味を持たれるでしょう。1600年、アメリカは存在していない時ですね。
80年代、日本もアメリカもその時代が未だ男性優位な社会でしたから、観る側と制作側もそんな背景から役者の演じ方や脚本が要求されたのかなと思いますが、そんな理由もひとつで私はオリジナルに作品としての魅力は感じませんでした。
新しいSHOGUN は全く別の角度から物語を捉えて制作したのでしょう。現代の観客側に何を訴えているのかがキーポイントですね。台詞の一つ一つが深い意味がある様に⋯⋯。大阪城に着いては目を瞑れるくらい、笑。
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by Diary-17 | 2024-04-28 10:23 | | Comments(6)
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